こんにちは。すずのやまです。
精神科や児童精神科の作業療法士として病院で勤務していた頃、患者さんの悩みの1つに「眠れない」ということを聞きました。
当時、すずのやまも眠れない、疲れやすい時期があり、睡眠の質を上げるにはどうしたらいいかを調べていました。
すると、睡眠の質を上げる方法の一つにパジャマで寝たほうがいいと書かれていました。
部屋着(ジャージ)で寝ていたので、パジャマに変えたら睡眠の質が上がるかも!?と期待しました。
今回の記事では、睡眠の質を向上させたい方に向けて、パジャマのメリットや選び方を紹介します。
この記事を参考にして、自分にあったパジャマを選び、心地よい睡眠を手に入れてください。
目次
スウェットやジャージで寝ることをおすすめしない理由
部屋着やちょっとした買い物へ行くときの洋服としてスウェットやジャージが使いやすいです。眠くなったらその洋服のままベッドに入るという方もいると思います。
しかし、部屋着のまま寝ることには、デメリットがあります。
スウェットやジャージの多くは化学繊維が使われています。
化学繊維は自然繊維に比べて肌ざわりと吸湿性が劣ることがおおいです。
そのため、特有のごわつきによる寝苦しさや汗を吸い取ってくれないという問題が起きます。また、寝返りが打ちにくいという欠点もあります。
寝るときにパジャマを着るメリット
ジャージやスウェットではなく、パジャマを着て寝るメリットを6つ紹介します。
寝返りが打ちやすい
同じ姿勢で眠り続けると体と寝具が接地している面だけに圧力がかかり血流の滞りや体のしびれなどのトラブルにつながることがあります。寝返りは、圧のかかる部位を変えるための大事な動作であり、一晩で平均10~30回くらい行います。
そのため、就寝時はスムーズに寝返りが打てる衣服を身に着けることが重要です。
寝返りができないことで不快になり目が覚めてしまうことがありますが、パジャマは伸縮性のある薄い生地で作られており、睡眠中も無理なく寝返りを打つことができます。
パジャマは安眠を妨げにくい洋服です。
締めつけが少ない
睡眠中、快適に過ごせるように、パジャマは体の締めつけが少ない作りになっています。
体の締め付けが強い洋服を着ると、上記の寝返りの時と同様に不快に感じたり、血行が滞ったりして、熟睡できなくなります。
ゆったりとしたパジャマを着ることで、リラックスした状態で眠りやすくなります。
吸湿性が高い
起きているときはエアコンの温度調整や着る洋服を変えるなどして自分の意思で暑い、寒いの調整ができます。
寝ているときは、自分の意思ではなく、身体機能に体温の調整をゆだねることになります。その際、体温を調整するために行われるのが汗をかくことです。汗をかくことにより体を睡眠に適した状態にしてくれます。
汗をかくことは良質な睡眠にとって大事なことなのですが、欠点はべたつくことです。
吸湿性の低い洋服でを着て寝ると汗が肌の上にとどまってベタつきを起こし、不快な状態になります。不快な状態により安眠が妨げられてしまいます。
その点、パジャマは、吸湿性の良い素材でできていることが多く、睡眠をサポートしてくれます。
通気性に優れている
パジャマは、熱がこもりづらいです。前開きのパジャマは、特に通気性がよいです。通気性が良いと、汗を吸収しても乾燥するのも早いため、快適な状態を保ったまま眠れます。夏でも心地よく眠ることができるでしょう。
スリープセレモニー
毎日の就寝前に決まった行動をとり、睡眠へ向かって心と体の準備をする儀式を「スリープセレモニー」とよびます。
寝るときにパジャマを着るという行動を習慣化することで、パジャマを着ることが睡眠へと向かうスイッチになります。
スリープセレモニーはパジャマを着ることでなくても良いですが、音楽を聞く、アロマを焚く、半身浴をするなど、さまざまなスリープセレモニーのなかでも、パジャマを着ることは入眠効果が高い方法といわれているそうです。
外部の汚れを持ち込まない
外出時に来ていた洋服で眠るともれなく、花粉やホコリ、ゴミも一緒に布団の中に持ち込むことになります。アレルギーの原因となる可能性があり、睡眠を妨げられることもあります。
パジャマであれば寝るときだけ着るため、外部の汚れが布団に入り込む心配がありません。
就寝環境を清潔に保つためにも、寝るときは外出時に来ていた洋服からパジャマに着替えることをおすすめします。
快適なパジャマの選び方
パジャマは睡眠の質を上げるアイテムですが、より効果を高めるためには、自分にあったものを選ぶことが大切です。
快適なパジャマを選ぶポイントを4つ紹介します。
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天然素材か
天然素材で作られているパジャマは吸湿性、通気性、肌触りの3点に優れておりおすすめです。
特に綿は通気性や吸湿性に優れているため、汗をかいても心地よく眠れるでしょう。
洗濯機で洗えるか
洗濯機で洗えない素材や洗い方に指定があるパジャマだと、洗濯をするのが手間になり着るのが嫌になるかもしれません。また、洗い残しがあると不衛生です。
不要な飾りやフードがないか
お泊り会用のおしゃれなパジャマだと不要な飾りやフードがついているものもあります。可愛くなれるかもしれませんが、寝返りの妨げになるので、普段の睡眠時には不要な飾りやフードがないものおすすめします。
サイズが合っているか
パジャマは締めつけが少ない作りになっていることが多いです。そのため自分に合ったサイズや少し大きめのサイズなら問題ありません。
しかし、自分のサイズより小さい物を選んでしまうと締め付けが強くなってしまったり、伸縮しづらくなり寝返りの妨げになることもあります。
着丈やウエストなどのサイズ表記を、きちんと確かめて購入しましょう。
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ジャージからパジャマに変えた感想
ジャージからパジャマに変えたことで、寝返りのしやすさを感じています。
寝苦しくなり、目が覚め、ジャージを脱いで再度眠りにつくということはなくなりました。
まとめ
ジャージやスウェットなどとは異なり、パジャマは睡眠に特化した作りになっています。吸湿性や通気性、寝返りのしやすさに優れ、心地よい眠りへと導いてくれるでしょう。
眠れない、疲れやすい、途中で目が覚める方は、就寝時の服装をパジャマにしてみるのがおすすめです。