最近、モバイルバッテリーの発熱や発火に関するニュースを目にすることが増え、「毎日持ち歩くものだから、安全性も考えて選びたい」と思うようになりました。
Xでのキャンペーンに当選したため、メイカーズ様から商品を頂くことができ、半固体電池を採用したSOLIDZ Power Bank Model FTの5,000mAhモデルを使うことができました。
実際に使ってみて特に気に入ったのは、厚さ9.2mmのスリムなデザインと、USB Type-Cケーブルが本体と一体になっていること。
スマホを充電するためのケーブルを別に持ち歩く必要がなく、「モバイルバッテリーを持ってきたのにケーブルを忘れた」という失敗も防げます。
一方で、5,000mAhモデルはバッテリー残量が数字ではなくインジケーター表示だったり、モバイルバッテリー本体を充電するには別途USB Type-Cケーブルが必要だったりと、実際に使ってみて気になった点もありました。
今回はSOLIDZ Power Bank Model FT 5,000mAhを実際に使いながら、よかったところ・いまいちなところを詳しくレビューします。
結論から言うと、「大容量よりも薄さ・軽さを優先したい」「ケーブルを持ち歩きたくない」「半固体モバイルバッテリーが気になっている」という人と相性のいい製品です。
SOLIDZ Power Bank Model FT 5,000mAhを開封
まずはパッケージから見ていきます。

パッケージを開封。

モバイルバッテリーは容量が大きくなるほど、どうしても「厚い・重い」というイメージがありますが、箱から取り出して最初に感じたのは本体の薄さです。
5,000mAhモデルは約114×74×9.2mm、重量約122g。厚さが1cmを切っているため、手に取ったときもかなりすっきりしています。メーカー公称値でも5,000mAhモデルは厚さ9.2mm・約122gとなっています。

そして目を引くのが、本体と一体になったUSB Type-Cケーブル。
ケーブルがストラップのように本体に収まっているので、一般的なモバイルバッテリーのようにケーブルを別に用意する必要がありません。
「薄型+ケーブル一体型」という組み合わせが、この製品を選んだ大きな理由です。
SOLIDZ Power Bank Model FT 5,000mAhのスペック
5,000mAhモデルの型番はSZ-FT-2C20W5KS。最大20WのUSB PD急速充電に対応しています。
| 項目 | SOLIDZ Power Bank Model FT 5,000mAh |
|---|---|
| 型番 | SZ-FT-2C20W5KS |
| バッテリー容量 | 5,000mAh |
| バッテリー | 半固体電池 |
| 最大入力 | 18W |
| 最大出力 | 20W |
| 2系統同時使用時 | 合計最大15W |
| 急速充電 | USB PD対応 |
| サイズ | 約114×74×9.2mm |
| 重量 | 約122g |
| 一体型ケーブル | USB Type-C・約23cm |
| パススルー充電 | 対応 |
| 航空機への持ち込み | 対応 |
| 安全規格 | PSE適合 |
メーカー公式仕様では、5,000mAhモデルは最大20W出力、最大18W入力。一体型USB Type-Cケーブルは約23cmで、パススルー充電や航空機への持ち込みにも対応しています。
メーカー公式サイトでの価格は税抜4,280円、Amazonでは税込4,790円と案内されています。ただし価格はセールなどで変わる可能性があるため、購入時に確認してください。
SOLIDZの特徴は「半固体電池」を使っていること
SOLIDZ Power Bank Model FT最大の特徴が、半固体電池を採用していることです。
一般的なリチウムイオン電池は液体の電解質を使用していますが、半固体電池は電解質の一部をゲル状にするなどして液体部分を減らした構造です。
メーカーは「発火事故ゼロへの挑戦」を掲げ、完成品を使った破壊試験も公開しています。
たとえば5回の釘挿しを行ったあと、100℃の環境に20分間置き、さらに筐体を切断するという複合試験でも、発火・爆発・破裂しなかったとしています。自動車による加圧試験やニッパーによる切断試験なども行われています。
ただし、ここは誤解しないようにしたいところ。
半固体電池だから「絶対に燃えない」という意味ではありません。
実際、他媒体の実機レビューでも、半固体電池もリチウムイオン電池の一種であり、発火リスクがゼロになるわけではないと指摘されています。
「絶対に安全」と考えるのではなく、従来とは異なる電池構造を採用し、メーカー自身も過酷な試験を行っている製品、と考えるのがよさそうです。
気に入っているところ① 厚さ9.2mm。とにかく薄い
実際に使っていて気に入っているのが、本体の薄さです。
厚さはわずか約9.2mm。
カバンのポケットやガジェットポーチへ入れても場所を取りにくく、「念のためモバイルバッテリーを持っていこう」という日でも気軽に持ち出せます。
重さも約122gなので、大容量のモバイルバッテリーを常に持ち歩くのは重いと感じている人にも使いやすいサイズ感です。
スマホと重ねても持ちやすいので、充電しながらスマホを操作したいときにも扱いやすいです。
[写真:スマホとSOLIDZを重ねて持っているところ]
alt:SOLIDZ Power Bank Model FT 5000mAh スマホ サイズ比較
気に入っているところ② USB Type-Cケーブル一体型ですぐ充電できる
個人的に一番便利だと感じているのが、USB Type-Cケーブルが最初から本体と一体になっていることです。
外出先でスマホのバッテリーが減ってきたら、本体からケーブルを外してスマホへ挿すだけ。
ケーブルを探す必要がありません。
以前はモバイルバッテリーとは別にUSB Type-Cケーブルをガジェットポーチへ入れていましたが、SOLIDZならスマホを充電するためのケーブルをひとつ減らせます。
荷物をできるだけ少なくしたい人にとって、これはかなり大きなメリットです。
ケーブルの長さは約23cm。長いケーブルのような自由度はありませんが、本体とスマホを一緒に持ったり、机の上で並べて充電したりするには使いやすい長さです。
気に入っているところ③ 最大20WのUSB PD急速充電に対応
薄型ですが、5,000mAhモデルは最大20WのUSB PD急速充電に対応しています。
外出先でバッテリー残量が少なくなったときは、「大容量をゆっくり充電できる」ことよりも、「短時間である程度まで回復できる」ほうが便利な場合があります。
その点、最大20Wに対応しているのは日常使いには十分実用的です。
5,000mAhでスマホをどのくらい充電できる?
「5,000mAhで足りるの?」と気になる人も多いと思います。
メーカーは5,000mAhモデルについて「スマホ約1回分の軽量モデル」と案内しています。
もちろん、実際に何%充電できるかはスマホの機種、バッテリー容量、使用状況、変換ロスなどによって変わります。
スマホを1日に何度も充電したいなら10,000mAhモデル、夕方のバッテリー不足を補う程度なら5,000mAhモデル、という選び方が分かりやすいです。
気になるところ① 5,000mAhモデルは残量が数字で表示されない
ここからは、実際に使っていて気になったところです。
まずはバッテリー残量表示。
5,000mAhモデルは「67%」のような数字ではなく、LEDインジケーターで残量を確認する方式になっています。
大まかな残量を確認するだけなら問題ないのですが、数字表示に慣れていると、少し物足りなく感じます。
「あと何%残っているのか」が一目で分かるほうが、出かける前に充電するべきか判断しやすいからです。
ちなみに10,000mAhモデルは残量を数字で確認できるデジタル表示を採用していますが、5,000mAhモデルはLEDインジケーターです。
薄型化との兼ね合いなのかもしれませんが、5,000mAhモデルにも数字表示があればさらに使いやすかったと思います。
気になるところ② SOLIDZ本体を充電するときは別のUSB Type-Cケーブルが必要
もうひとつ惜しいと感じたのが、モバイルバッテリー本体を充電するときです。
スマホへの充電には一体型USB Type-Cケーブルが使えるので、外出時にはとても便利。
しかし、SOLIDZ本体を充電するときにはUSB Type-Cケーブルを別途用意する必要があります。
[写真:別のUSB Type-Cケーブルを使ってSOLIDZ本体を充電しているところ]
alt:SOLIDZ Power Bank Model FT 本体 USB Type-C 充電
自宅で使うだけなら、充電器の横にUSB Type-Cケーブルを置いておけば特に問題ありません。
ただ、旅行へ持っていく場合などは要注意です。
「ケーブル一体型だからケーブルは何も持っていかなくていい」と思ってしまうと、旅先でモバイルバッテリー本体を充電できなくなります。
一体型ケーブルを使って本体そのものも充電できれば、さらに完成度が高かったと思います。
注意点:一体型ケーブルは約23cm
一体型ケーブルはコンパクトで便利ですが、約23cmと短めです。
スマホとバッテリーを重ねて使うスタイルなら問題ありませんが、モバイルバッテリーをバッグの中へ入れたままスマホだけを手元で操作したい場合には、長さが足りないことがあります。
実際、別の実機レビューでも「バッグの中へバッテリーを入れたままiPhoneを使うには短い」という使用感が報告されています。
そのような使い方が多い人は、必要に応じて長めのUSB Type-Cケーブルを併用するのがよさそうです。
5,000mAhと10,000mAh、どっちを選ぶ?
SOLIDZ Power Bank Model FTには、5,000mAhモデルと10,000mAhモデルがあります。
| 5,000mAh | 10,000mAh | |
|---|---|---|
| 最大出力 | 20W | 30W |
| 最大入力 | 18W | 30W |
| サイズ | 約114×74×9.2mm | 約116×74×15.2mm |
| 重量 | 約122g | 約210g |
| 一体型ケーブル | 約23cm | 約23cm |
| 残量表示 | LEDインジケーター | デジタル表示 |
| パススルー | 対応 | 対応 |
| 機内持ち込み | 対応 | 対応 |
公式仕様では、10,000mAhモデルは厚さ15.2mm・約210g・最大30Wなのに対し、5,000mAhモデルは厚さ9.2mm・約122g・最大20Wです。
この差を見ると選び方はかなり明確です。
毎日持ち歩くなら5,000mAh、容量や出力を優先するなら10,000mAh。
私が使っている5,000mAhモデルは、スマホのバッテリー切れ対策として常にバッグへ入れておく用途に向いています。
一方で、旅行や出張で何度も充電したい場合や、複数のUSB-C機器を使う人なら10,000mAhモデルのほうが安心でしょう。
パススルー充電にも対応
SOLIDZ Power Bank Model FTはパススルー充電にも対応しています。
つまり、SOLIDZ本体を充電しながらスマホなどへ給電することもできます。
自宅やホテルでコンセントが限られているときに便利な機能です。
ただし、通常の単独充電時と同じ最大出力になるとは限りません。充電速度を最優先したい場合は、それぞれ個別に充電するほうが分かりやすいでしょう。
飛行機にも持ち込める
旅行用モバイルバッテリーを探している人にとって気になるのが、飛行機へ持ち込めるかどうか。
メーカー公式では、5,000mAh・10,000mAhともに航空機への持ち込み対応とされています。
ただし、航空会社や国・地域によって取り扱いルールが設定されることもあるため、実際に搭乗する際は利用する航空会社の最新ルールも確認しておくと安心です。
iPhoneでも使える?
一体型ケーブルはUSB Type-Cなので、USB-C端子を搭載したiPhoneやAndroidスマートフォンなら直接接続できます。
一方、Lightning端子を搭載した旧世代のiPhoneでは、一体型USB-Cケーブルをそのまま挿すことはできません。
その場合はSOLIDZのUSB-C出力とUSB-C to Lightningケーブルを組み合わせるなど、別途対応ケーブルが必要です。
「ケーブル一体型」というメリットを最大限活かせるのは、USB-C端子を搭載したスマートフォンを使っている人です。
SOLIDZ Power Bank Model FT 5,000mAhがおすすめな人
この製品を実際に使ってみて、特に相性がいいと感じるのは、毎日モバイルバッテリーを持ち歩く人です。
厚さ9.2mm・約122gなので荷物になりにくく、一体型USB Type-Cケーブルのおかげでスマホ充電用のケーブルも減らせます。
反対に、スマホを何度も充電したい人や、バッテリー残量を1%単位で確認したい人には、5,000mAhモデルより10,000mAhモデルなどを検討したほうが使い方に合うかもしれません。
まとめ|SOLIDZ 5,000mAhは「毎日持ち歩きたい」半固体モバイルバッテリー
SOLIDZ Power Bank Model FT 5,000mAhを実際に使ってみて、一番の魅力だと感じたのは「毎日持ち歩きやすいこと」でした。
半固体電池を採用し、メーカーがさまざまな破壊試験を公開していることに加え、厚さ9.2mm・約122gという薄型軽量設計。さらにUSB Type-Cケーブルまで本体と一体になっています。
モバイルバッテリーとケーブルを別々に用意しなくていいので、外出時の荷物をひとつ減らせるのは想像以上に便利でした。
一方、5,000mAhモデルは残量が数字表示ではないことと、本体を充電するためには別途USB Type-Cケーブルが必要なところは惜しいポイントです。
それでも、
「大容量より薄さと軽さを優先したい」
「USB-Cケーブルを持ち歩きたくない」
「半固体モバイルバッテリーを使ってみたい」
という条件なら、SOLIDZ Power Bank Model FT 5,000mAhはかなり面白い選択肢です。
毎日カバンへ入れておく「もしものときのスマホ用バッテリー」として、薄さ・軽さ・使い勝手のバランスが取れた製品だと感じました。

