作業療法士(OT)の国家試験を受験された皆様、本当にお疲れ様でした! 試験勉強から解放され、真っ白なカレンダーを前に「さて、何をしよう?」とワクワクしている頃ではないでしょうか。
しかし、4月からの社会人生活は想像以上に目まぐるしいものです。 「あの時、あれをやっておけばよかった…」と後悔しないために、国家試験終了から入職までの「黄金期間」に済ませておくべき8つのことをまとめました。
1. まずは思いっきり休む・遊ぶ!【最優先】
国試が終わって一番最初にやるべきこと、それは「心身の休息」です。
働き始めると、数週間のまとまった休みを取る機会はなかなかありません。
学生時代の友人と思い出を作ったり、趣味に没頭したりして、まずはしっかりと英気を養いましょう!
2. 就職先が未決定なら「スピード感」を持って動く
もし、まだ内定が決まっていないという方がいれば、国試直後の今がラストチャンスです。
卒業までは学生ですので、大学や専門学校の先生のサポートを受けつつ就職先を見つけましょう!
※エージェントを使っての就職はやめましょう。
エージェントを使うと年収の約30%前後を就職先がエージェントに採用費として払わないといけない仕組みです。
採用費が高くなってしまうので、採用されるハードルが高くなってしまいます。
また、高い採用費を払える職場しかエージェントは使えませんが、良い職場ならエージェントは使わなくても応募がきます。
エージェントを使える職場ではなく、使わないといけない職場だと思ったほうが良いです。
この時期のおすすめは、直接働きたいと思う職場に電話し面接をしてもらうことです。
私は日々の業務で採用も担当していますが、応募別ごとに対応を変えています。
| エージェントからの応募 | 採用しないどころか面接しない |
| 求人サイトからの応募 | 他の応募者と比較し採用する。採用費が高い求人サイトからの応募は”資格と経歴がすごいと思った人”だけ採用する。 |
| 直接電話からの応募 | 複数の応募があった場合、求人サイトと同じレベルの方であれば、電話からの応募の方を採用。また、今すぐの即戦力でなくても未来に期待できれば採用する。 |
3. 自動車免許の取得・ペーパードライバー脱出
もし免許を持っていない、あるいは不安がある方はこの期間が勝負です。
- 将来の選択肢を広げる: 将来的に訪問看護、訪問リハ、放課後等デイサービス、就労継続支援などの地域で行う仕事をしたい場合は、運転免許がほぼ必須です。
- 通勤の足: 地方の病院や施設では、車通勤が前提の場所も多いです。 社会人になってから教習所に通うのは非常にハード。時間がある今、集中して取得・練習しておきましょう。
支援をしていると地域で支援することの大切さを感じるようになってくると思います。そこで地域で支援できる職場を探すと、利用者の送迎業務があり運転免許がほぼ必須です。
上記の経験を踏まえて自動車の免許を取得しておくことを強く推奨します。
4. 新生活・事務手続きの準備
入職直前は書類の手続きでバタバタします。
- 引っ越し: 物件探しや荷造り、インフラの手続き。
- 仕事グッズ: ウェア、シューズ、印鑑、筆記用具の用意。
- 書類準備: 入職するにあたり必要な書類はしっかりと揃えましょう。
5. 社会人としての基本スキル(PC・マナー)
4月からは「一人の社会人」として扱われます。
- タイピング: 電子カルテの入力スピードは残業時間に直結します。ブラインドタッチができるだけで、同期と大きな差がつきます。
- マナー: 敬語、電話対応、報連相(報告・連絡・相談)の基本を本や動画で予習しておきましょう。
6. 配属先に合わせた「軽い」予習
不安な方は、配属先の分野(身体・精神・発達など)に合わせた復習を。
- 主要疾患: 脳卒中、骨折、認知症、統合失調症などの基礎知識。
- 評価: HDS-R、MMSE、FIMなど、よく使う評価の流れをイメージしておくだけで、現場での緊張が和らぎます。
※ただし、根を詰めて勉強しすぎず、あくまで「確認程度」にするのがコツです。
7. 規則正しい生活リズムの再構築
国試後の「燃え尽き」で昼夜逆転していませんか?
入職の1〜2週間前から、「4月からの出勤時間」に合わせて起きる習慣を戻しましょう。
体調を整えておくことが、一番の入職準備です。
8.作業療法士免許の申請
作業療法士の国家試験に無事に合格すると、合格通知が届きます。
作業療法士は合格しただけではなれません。作業療法士免許の申請が必要です。
申請後にすぐに免許が発行されるわけではなく、さかのぼることもありません。
そのため申請を怠ると作業療法士でない人が治療や支援をしていたことになり、職場に多大なる迷惑をかけます。
入職前に必ず申請をしておきましょう。
※入職前に申請をしても、免許が発行されるのはおそらく入職後です。これはしょうがないことです職場もわかっているはずです。ですが、申請をしていないのは話が違ってきてしまいます。もし、申請ができない理由があるなら必ず職場に相談しましょう。
まとめ:最高のスタートダッシュを切るために
国家試験終了から入職までの期間は、一生に一度の特別な時間です。
「遊び」で心をリフレッシュさせつつ、「免許」や「事務手続き」など時間のかかる準備を計画的に進めることで、4月から自信を持って現場に立つことができます。
皆さんが、素敵な作業療法士としての一歩を踏み出せるよう応援しています!

